スタアの恋 TRINITY〜ARATA〜 8話No.2
アラタ『一緒に行く?』
アラタに感づかれたかな?
いずみ『気持ちは嬉しいけど、ここで待ってるよ。』
アラタ『置いていくなんて酷い男だよな。
こんな俺でごめん。』
いずみ『アラタ、今日は謝ってばかりだね。
私も辛いけど離れてる時間も大切だと思えるのは、アラタだからなの。
再会が楽しみってやつ。おおげさかな。』
アラタ『確かに出掛けて帰ってきた時の瞬間って最高だよな。特にいずみがいる時はね。』
いずみ『そう思えば辛くないでしょ?』
アラタ『いずみ、俺のために頑張ってくれてありがとう。
愛してるよ。』
いずみ『私もアラタを愛してる。』
なかなか離れられない…。
しかし、すぐに江口さんから連絡が入り渋々アラタは仕事に行った。
私は一歩も部屋を出ないように言われた。
寂しさを埋めるためにTRINITYのCDを聞いた…お掃除もやってみた。
お夜食も作った。深夜0時をまわった。
いずみ『まだかな?アラタ…。』
待ちくたびれた。
テレビをつけた。歌番組にTRINITYが出ていた。アラタかっこいい。
みんなの憧れるアラタを私は独り占めしてるんだ。
その時…………
カバンに入れてあった携帯のバイブの音に気付いた。
アラタ?
違った…………
お父様だった。
いずみ『お父様。』
父『何度も電話したんだぞ!お前、今自宅か?』
いずみ『いえ。お友達の家だけど、こんな時間にどうしたの?』
父『拓哉くんが事故で死んだよ。』
私は携帯を床に落とした………。
嘘だ…………???
夫が死んだ………?
続く…。 8話No.2
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