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死体放棄少女・六

[622]  黄粉  2008-06-24投稿
「ただいま」

優子は部屋に入ると、父と母の怒り狂う声が聞こえた。

なに・・・?

不安になり、リビングのドアを開けようとした。
「おまえとなんか離婚だ!」

優子はうごきを止める。

離婚・・・?

父の言葉に、優子は一瞬立ちくらみがした。

母と父は、リビングに入ってきた優子を見ると、
「優子いたの。お母さん達離婚するから優子、お母さんのところに来なさい。」

唐突すぎる。

優子はその場でへたりこんでしまった。

離婚なんて聞いてない。
優子は思わず家を飛び出した。

後ろから母と父の、優子を止める声がした。

だが、優子は足を止めず、走り方続けた。










気付いたらコンビニの前にいた。

ガラス越しに見える明るい店内が、ひどく遠く見える。

もうやだ・・・

「優子?」

優子は、聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、振り向く。

そこには、さっき一緒にファミレスにいた男が立っていた。

「どうしたの?」

男は優子に駆け寄ると、尋ねる。しかし、優子は何も答える気にはなれなかった。

「よし、俺がジュースでも買ってきてあげよう」

優子はジュースが欲しいなんて一言も言っていなかったが、俺はジュースを買いに店内へと入って行った。

全く・・・陽気な奴。

そう思いながら優子は、コンビニの駐車場のブロックに座った。


プルルルル・・・

携帯が鳴っている最新は親からだと思い、出たいとは思わずに、切った。



プルルルル・・・

「しつこいなぁ」

優子は仕方なく電話に出ると、その瞬間青ざめた。


いたずらはやめて下さい。

え?本当に麻里奈?いまどこにいるの?

ねえ。

電話は一方的に切られた。

「明日朝体育館に行くから優子だけで来て。」

単純な内容。

優子だけできて。

何故私だけで?

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