僕は君の未来を永遠(トワ)に。<41>
『うん。僕への“お願い”って何だろう?!』
内心、ドキドキしていた――
全く、その内容の見当もつかない“お願い”の話を、やっと今、彼女の口から聞く事が出来るんだ。
『実はね、一昨日のオーディションで、未來が披露した“ひとりあやとり”を、ある女の子に見せてあげて欲しいの。』
『“ひとりあやとり”を?!なんでまた?!』
『その子ね、ある病院に入院中の十歳の女の子なんだけど、来週手術なの‥‥。』
そう言った後、彼女は言葉を詰まらせた。
『手術って‥‥その子、何処が悪いの?!』
『‥‥脳腫瘍なの。』
病名を聞いて、僕は思わず息を呑んだ。
『それで、僕に“ひとりあやとり”でその子を勇気づけて欲しい‥‥と?!』
『うん。早い話がそういう事になるんだけど、あたしが思うのはさ、
未來って何か人を優しい気持ちにさせたり、安心させたりする事の出来る人だと思うんだよね。』
今の言葉がエリカちゃんの本心なのだとすれば、
エリカちゃんは僕と一緒にいると、安心出来るってコトか?!
『そんな言葉を言われて凄く嬉しいけど、僕はそんな大それた人間じゃないよ。
意識的にそうしている訳でもないし‥。
そうありたいとは思ってはいるけどね。』
『だから、未來は今のままの未來でいいの。
一昨日もあたし言ったじゃん。
あたしは好きだよ。未來みたいな不器用なヤツが。』
そんな簡単に“好き”だとかって単語を使わないでくれよ――
思わせぶるのはよして欲しい――
『要は、その来週手術を控えて入院中の十歳の女の子を、僕のキャラで元気づけてやって欲しいと‥‥‥。そういうコトだよね?!』
『うん。そういうコトなの。この“お願い”引き受けてもらえるかな‥‥?!』
そんな真剣な、真っ直ぐな瞳で言われたら――
断れる訳がない――
『分かった。僕のこんなツマラナイ“ひとりあやとり”でよければ、その女の子を勇気づけてあげるよ。』
『本当?!ありがとう未來!!』
彼女の笑顔もきっと――
人を元気にしてくれる何かがあるよね――
そう思いながら僕は――
まだ会わぬ、その女の子のコトを考えていた――
内心、ドキドキしていた――
全く、その内容の見当もつかない“お願い”の話を、やっと今、彼女の口から聞く事が出来るんだ。
『実はね、一昨日のオーディションで、未來が披露した“ひとりあやとり”を、ある女の子に見せてあげて欲しいの。』
『“ひとりあやとり”を?!なんでまた?!』
『その子ね、ある病院に入院中の十歳の女の子なんだけど、来週手術なの‥‥。』
そう言った後、彼女は言葉を詰まらせた。
『手術って‥‥その子、何処が悪いの?!』
『‥‥脳腫瘍なの。』
病名を聞いて、僕は思わず息を呑んだ。
『それで、僕に“ひとりあやとり”でその子を勇気づけて欲しい‥‥と?!』
『うん。早い話がそういう事になるんだけど、あたしが思うのはさ、
未來って何か人を優しい気持ちにさせたり、安心させたりする事の出来る人だと思うんだよね。』
今の言葉がエリカちゃんの本心なのだとすれば、
エリカちゃんは僕と一緒にいると、安心出来るってコトか?!
『そんな言葉を言われて凄く嬉しいけど、僕はそんな大それた人間じゃないよ。
意識的にそうしている訳でもないし‥。
そうありたいとは思ってはいるけどね。』
『だから、未來は今のままの未來でいいの。
一昨日もあたし言ったじゃん。
あたしは好きだよ。未來みたいな不器用なヤツが。』
そんな簡単に“好き”だとかって単語を使わないでくれよ――
思わせぶるのはよして欲しい――
『要は、その来週手術を控えて入院中の十歳の女の子を、僕のキャラで元気づけてやって欲しいと‥‥‥。そういうコトだよね?!』
『うん。そういうコトなの。この“お願い”引き受けてもらえるかな‥‥?!』
そんな真剣な、真っ直ぐな瞳で言われたら――
断れる訳がない――
『分かった。僕のこんなツマラナイ“ひとりあやとり”でよければ、その女の子を勇気づけてあげるよ。』
『本当?!ありがとう未來!!』
彼女の笑顔もきっと――
人を元気にしてくれる何かがあるよね――
そう思いながら僕は――
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