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線香花火1

[554]  ゆうすけ  2008-06-25投稿
「ねぇ、ユウちゃん。花火しようよ。」
「また花火?昨日もやったのに。アイは花火が好きだなぁ。」
「だってキレイなんだもん。あのパチパチした…セン?」
「線香花火。わかったよ、取って来るから待っててよ。」
「うん。」 パチパチ…十年後
ユウちゃん事「松坂雄一」とアイ事「山本愛」は同じ高校に通う十八歳の高校三年生になっていた。
僕らは小中高と全て同じ学校の幼なじみである。今も昔と変わらず一緒に遊んだりしている。友達はそれを見て僕らが付き合っていると騒ぐが僕らはそんな仲でわない。少なくとも僕、「松坂雄一」はそう思っている。 バチパチ…夏休みのある日
僕らは二人で近所の夏祭りに来ていた。アイはいろんな柄の花火の入った浴衣を着ていた。学校で着ている制服よりも似合っていた。金魚すくいや輪投げ、イカ焼きやわたあめ、やはり祭は楽しいものだ。毎年アイと一緒に来ているが全く飽きない。なんでだろう?アイがいるから?祭が好きだから?まぁ何でもいいや。そろそろ花火が始まる。僕らは花火が好きでここに来ている。言わば花火が目的なのだ。
「ユウちゃん、花火始まるよ。行こう。」 2へ

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