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桜の季節に…

[528]  輝きながら…  2006-05-20投稿
翌朝、真田はある場所へ剛と一緒に向かっていた。……母親「こまります!いくら真田さんだといっても、剛を外へつれていくことは許可できません!剛は絶対安静なんです!」
真田は剛の母親を説得するように、そして昨夜の気持ちの整理をつけるように剛の母親にこう言った。「僕は今まで「自分」という存在を肯定するために野球をしてきました。タイトルを取れたのも…いやタイトルを取った執念とでもいうのでしょうか。それも全て「自分」という…「真田伸一郎」という存在を肯定するためだったんです。」真田はありありと「自分」をさらしていく。「自分」を肯定することしかできない人間であるのだと。

「でも気付いたんです。本当の野球選手とは人に夢を与えることが仕事ではないかと。かって僕も夢を与えられたひとりだったことを。気付かされんたんです。剛君に。だから…だから…剛君に生きるという夢を与えたいんです。…お願いです。話し合える時間をください。」そう言って真田は深く頭をさげた。…
真田「着いたよ剛くん。ここが目的地だよ。」そう言う真田の目の前に一本の満開の桜が広がっていて、桜の花びらのシャワーが二人を歓迎しているようだった。


続く

感想

  • 1008: 頑張って下さいV(^-^)V [2011-01-16]
  • 1168: 続き楽しみです!! [2011-01-16]

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