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あなたの存在

[149]  ふく  2008-06-26投稿
この再会をどんなに夢見たか
だけどどんなに避けてきたか

あなたの名前を呼びたくて喉まで出かかった声をまた飲み込んだ
あなたに駆け寄りたくて踏み出した右足を止めた

振り返ってあなたが優しく笑うなら
私はまたあの頃の様に恋をする
あなたが冷たくあしらうなら私の中の綺麗な思い出が消えていく

喜びに変わるか傷になるか解らない
どちらに転んだとしてもあなたへの未練は薄れない
そんなこと解っていたから

待ち望んだ人生二度目のあなたとの照れ臭い挨拶と笑顔のやり取り
存在に気付いて欲しかったけど目を伏せた

傷付くことには結構慣れてたはずなのに
傷付けられることを恐れている

あなたが見えなくなってからこれで良かったんだと気持ちに嘘を付いた
あなたが生きていて
元気でいて
また少し大人になって
素敵な人になって
そう知っただけで良い
心に沸き上がる小さな恋心もいつしか薄れる
次訪れるかも解らない再会
それまでにはもう少しあなたを忘れていられるはず

本当はほんの僅かな時間でも良いから
あなたと私の時間が欲しかった
あなたの時間を私に預けて欲しかった
昔話なんていらない
今のあなたを知りたかった
二人のぽっかり空いた時間を埋められるなら
笑い合うことで人の隙間を縮められるなら

あなたの存在を再確認することで
私は胸を苦しめられ
そしてやっと薄れかけていた未練がまた強くなる

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