僕は君の未来を永遠(トワ)に。<42>
* * * * * *
それから数日後――
週末までは、それ程時間が経つのが遅くは感じられなかった――
僕は、エリカちゃんと一緒に、その女の子の入院する病室を訪れていた。
『えっと‥‥。502号室。相沢 ユキ。あったわ、未来ここよ。』
病室内に入ると、その女の子、ユキちゃんが僕達の方を見て、嬉しそうに微笑んだ。
『エリカお姉ちゃん!!』
ユキちゃんは、ベッドから下りて、僕達の方に駆け寄って来た。
『ユキちゃん。元気にしてた?!はい、これ。ユキちゃんの大好きな“Hey Say JUMP”のCD。』
『わぁい。ありがとう!!エリカお姉ちゃん!!』
十歳の女の子の素直に喜ぶ、その純真無垢な笑顔を見た瞬間、
僕は胸が締め付けられる様な、何とも言えない感覚に陥った。
一体この子の何処が病気だと言うのだろう。
こんな、小さな女の子が――
『お姉ちゃん、このお兄ちゃんは誰?!』
ユキちゃんは、まん丸い大きな目をして、不思議そうに僕に視線を移した。
『ユキちゃん、このお兄ちゃんはね、お姉ちゃんのお友達なの。今日からはユキちゃんともお友達だよ。』
エリカちゃんは、ユキちゃんに優しくそう言った。
『うん。お兄ちゃん、ユキのお友達になってくれるの?!』
僅か十歳の女の子にそう言われた位で、僕は何故か照れてしまった。
それは、何時からか僕が忘れかけていた、純粋で真っ白な心と、真っ直ぐな瞳だった。
『ユキちゃん、僕は未來。よろしくね。』
僕とユキちゃんは、握手を交わした。
『未來、取り敢えず病室から出て話しましょう。』
五人部屋の、その病室から出た僕達は、長い廊下の一番奥の来客用のソファーに腰を掛けた。
それから数日後――
週末までは、それ程時間が経つのが遅くは感じられなかった――
僕は、エリカちゃんと一緒に、その女の子の入院する病室を訪れていた。
『えっと‥‥。502号室。相沢 ユキ。あったわ、未来ここよ。』
病室内に入ると、その女の子、ユキちゃんが僕達の方を見て、嬉しそうに微笑んだ。
『エリカお姉ちゃん!!』
ユキちゃんは、ベッドから下りて、僕達の方に駆け寄って来た。
『ユキちゃん。元気にしてた?!はい、これ。ユキちゃんの大好きな“Hey Say JUMP”のCD。』
『わぁい。ありがとう!!エリカお姉ちゃん!!』
十歳の女の子の素直に喜ぶ、その純真無垢な笑顔を見た瞬間、
僕は胸が締め付けられる様な、何とも言えない感覚に陥った。
一体この子の何処が病気だと言うのだろう。
こんな、小さな女の子が――
『お姉ちゃん、このお兄ちゃんは誰?!』
ユキちゃんは、まん丸い大きな目をして、不思議そうに僕に視線を移した。
『ユキちゃん、このお兄ちゃんはね、お姉ちゃんのお友達なの。今日からはユキちゃんともお友達だよ。』
エリカちゃんは、ユキちゃんに優しくそう言った。
『うん。お兄ちゃん、ユキのお友達になってくれるの?!』
僅か十歳の女の子にそう言われた位で、僕は何故か照れてしまった。
それは、何時からか僕が忘れかけていた、純粋で真っ白な心と、真っ直ぐな瞳だった。
『ユキちゃん、僕は未來。よろしくね。』
僕とユキちゃんは、握手を交わした。
『未來、取り敢えず病室から出て話しましょう。』
五人部屋の、その病室から出た僕達は、長い廊下の一番奥の来客用のソファーに腰を掛けた。
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