携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> 幸せの努力−?

幸せの努力−?

[353]  いしづえ  2008-06-29投稿
2007年、7月某日。
一人の男が死んだ。
死因は、肺ガン。
16の頃から吸い続けたタバコが原因だった。
2007年、7月某日。
一人の男が笑って死んだ。
16の頃から吸い続けたタバコも、彼の笑顔は曇らせなかった。
2007年、7月某日。
一人の女が見送った。
ずっと側にいて、それが当たり前で、故にすれ違った。
2007年、7月某日。
一人の女が笑って見送った。
ずっとすれ違った二人は、ずっとすれ違った二人だから。
最期は、見送った。





田舎の元風景に走り回る子供が二人、わかかりし頃の男と女である。

好きな子をいじめてしまう。これは男ならあることだろう。女は、あまりきいたことがない。
しかし、この男と女の間に世間の常識は通用せず。
たんぼの畦道でひょろい体の男の子を活発そうな女の子がカエルを、ガマガエルを両手に構え追い掛けまわしている。

小さなカエルくらいにしておいてあげて欲しい・・・。
これが就学前の話だ。末恐ろしい子供だ。
あ、追い付かれた男の子に馬乗りになって顔にガマガエルを押し付けている。

さすがにやり過ぎだと思うんだが・・・。
男の子が動かなくなって2分経ったあたりで女の子はさすがにやり過ぎたかな?と思ったようで、男の子から離れる。
男の子は動かない。
いずれ、女の子は泣きながら帰っていった。
男の子は動かない。

軽トラで通り掛かったおじさんが男の子を発見した。
女の子は黙ることを知っていたし、男の子にはその時の記憶がなくなっちゃっていたんだ。

この事件をしっているのは、女の子とガマガエル二匹だけであった。
田舎ならではの完全犯罪がそこにはあったのだった。

感想

感想はありません。

「 いしづえ 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス