携帯小説!(PC版)

トップページ >> エッセイ >> ワーキング・プアからの脱出 36

ワーキング・プアからの脱出 36

[408]  楽園 海風  2008-06-29投稿
第7章 趣味
私は、幼い頃からカメラに興味を持ち、小学校3年頃から玩具のカメラで写真を撮影していました。最初のカメラはブロウニー版のカメラで、私を可愛がってくれていた近所の小母さんに買ってもらいました。布でカメラケースを作ってもらい、いつも持ち歩いていました。その頃の被写体は、お気に入りの玩具や妹など、身の回りを撮っていました。小学校6年の修学旅行に35mmハーフ版のコンパクトカメラを買ってもらい、修学旅行の写真を撮りました。
この頃になると本格的に写真を趣味として始めたくなり、一眼レフの購入を検討するようになっていました。父もカメラが好きで、家にはカメラの総合カタログが在りました。カタログを眺めては、
『どれにしようか?』
と、悩み、結局、父が使っていたのと同じ製造会社のカメラを購入しました。
私の従兄が某フィルムメーカーの現像所に勤めていたので、格安の価格でカメラを手に入れる事ができました。中学に入学して間もない頃の事でした。子供にとっては、かなりハイスペックな物で、標準レンズの明るさはF1.4でした。中学校の写真クラブに所属していましたが顧問の先生が私のより暗い、F1.8を使用していました。先生に、
「君には使いこなせない。」
と、嫌みを言われたものでした。使いこなせないという言葉に反発して、写真クラブの展覧会には、F1.4開放で撮影した写真を出品したものでした。
「君には写真の才能が無いな。」
と、この顧問に言われましたが、30歳前半で二科展写真の部に初入選しましたから、この先生には他人の才能を見分ける目が無かったのでしょう。
就職するまでは、ただ自分だけが楽しむ、本当に趣味だけの写真でしたが、就職して、第1の運命の出会いをしました。独身寮に、私と同じ写真を趣味にしていた先輩が居て、この先輩に誘われて、某フィルムメーカー主催の撮影会に参加しました。この撮影会のコンテストに、初めて自分の作品を応募、特選と審査員特別賞を同時受賞したのが、私が写真にのめり込むきっかけとなりました。
第2の運命の出会いは、結婚して大阪に移り住み、某カメラメーカーの新製品発表会で写真相談コーナーで担当されていた、角尾栄治先生に相談した事です。
つづく

感想

感想はありません。

「 楽園 海風 」の携帯小説

エッセイの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス