僕は君の未来を永遠(トワ)に。<44>
ふと、ユキちゃんに視線を移すと――
何か珍しい生き物でも見る様な目つきで、僕をじ〜っと見つめていた。
そして一言――
『お兄ちゃん‥‥。大丈夫?!来週、ユキと一緒に頭の手術してもらう?!』
ユキちゃんの僕へのその言葉に、
エリカちゃんは、笑いを必死に堪えながら、手で口を押さえている。
あくまでも、これは“笑い”をとる為ではなく、
来週、手術を受けるユキちゃんを“勇気づける”為のおまじないなのだ。
エリカちゃんは笑いを堪えながら、ユキちゃんに、落ち着いた声でこう言い掛けた。
『ユキちゃん。これでもう、ユキちゃんは心配いらな――』
『ありがとう!!未來お兄ちゃん!!エリカお姉ちゃん!!』
エリカちゃんが言葉を言い終わらないうちに、ユキちゃんが“ありがとう”って、
僕達に向かって言ったんだ。
十歳の女の子って、僕達の思っていたより大人だ。
もしかしたら僕達の方が、ユキちゃんに大切な何かを教えてもらった様な――
そんな気さえした――
何か珍しい生き物でも見る様な目つきで、僕をじ〜っと見つめていた。
そして一言――
『お兄ちゃん‥‥。大丈夫?!来週、ユキと一緒に頭の手術してもらう?!』
ユキちゃんの僕へのその言葉に、
エリカちゃんは、笑いを必死に堪えながら、手で口を押さえている。
あくまでも、これは“笑い”をとる為ではなく、
来週、手術を受けるユキちゃんを“勇気づける”為のおまじないなのだ。
エリカちゃんは笑いを堪えながら、ユキちゃんに、落ち着いた声でこう言い掛けた。
『ユキちゃん。これでもう、ユキちゃんは心配いらな――』
『ありがとう!!未來お兄ちゃん!!エリカお姉ちゃん!!』
エリカちゃんが言葉を言い終わらないうちに、ユキちゃんが“ありがとう”って、
僕達に向かって言ったんだ。
十歳の女の子って、僕達の思っていたより大人だ。
もしかしたら僕達の方が、ユキちゃんに大切な何かを教えてもらった様な――
そんな気さえした――
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