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依存?

[514]  えり  2008-06-30投稿
「ごめん…」

突然、拓海が話し始めた。

「…俺、知ってたんだ…由紀が萩原さんと関係があるってこと…」

「えっ!?」

由紀は、突然の告白に返す言葉が見付からなかったが、拓海は、そのまま話を続けた。


「由紀、時々話していただろ?友達が不倫で苦しんでるって、助けてあげたいけど、どうしていいかわからないって!あの話、友達の事じゃなくて自分の事だったんでしょ?」


由紀は返す言葉がなかった。


どうしてバレてしまったの…

由紀の頭の中は、拓海に対する罪悪感よりも、この場をどう乗りきるかでいっぱいだった。



「…ごめん、俺、由紀に嫌われる事したんだ…」

えっ、何の事?!


「俺、…由紀の携帯見たんだ…」

えっ?!…
っていう事は、聡とのメールのやりとりを見られたってこと?!

由紀は本気で逃げ出したかったが、どうする事も出来ず、ひたすら沈黙の時間が続いていた。


しばらく沈黙が続いた後、拓海が口を開いた。


「今日は、遅いからもう寝よう…」

「…そうね。おやすみ。」
そういうと、セミダブルのベットにお互い触れないように反対側をむいて、眠りについた。

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