奈央と出会えたから。<173>
ミズホさんは、とてもお洒落なヒトだ。
プラス、とても可愛いヒト。
あたしの同級生の中でも、ミズホさんに憧れてるコって、結構いたし。
勿論、女の子ね。
だから、どうして彼氏がいないのか、
あたしはずっと不思議だった。
だって男の子がほっとく訳ないよね。
こんなに可愛いかったら。
サトル君は、坊主頭がポリシーの個性的な男のコで。
憎めないその明るいキャラで、いつも周りを笑わせてくれる、クラスのムードメーカー的存在。
とは言っても、ミズホさんもサトル君も、一応あたしの2コ上の先輩だから、
これは3-5の他の先輩達から聞いた話なんだけどね。
聖人はサトル君と小学校からの親友だから、何となく二人のコト、感づいていたみたい。
――二人は惹かれ合っている?!
『ミズホ。ツリーの方は飾り付け、一応終わったぜ。』
そう言って、大きく背伸びをする聖人。
『本当?!早いね♪聖人、センスいい〜!!凄く綺麗じゃん!!』
それをべた褒めするミズホさんの小さな手には、大きな鍋掴みがはめられている。
ピザをオーブンから出した所だったんだ。
『ちょっと待った!!俺は?!俺も一応ツリーの装飾やったんだけど。』
忘れてもらっちゃ困ると言わんばかりに、サトル君はミズホさんに大きくアピール。
『サトルはセンスは無いけど、ありがとう〜♪ってカンジ???』
悪戯っぽく笑うミズホさんは、やっぱり可愛い。
『ちぇっ。何だよそれ。でもまぁいいや。それでは、準備万端というコトで。ケーキを頂きぃ〜♪』
サトル君は、クリスマスケーキのガトーショコラの上の、
“Merry Christmas!!”と書かれたチョコレートを手で抜き取った。
『ちょっと!!準備は、まだ終わってないのよ!!いやだぁ〜!!もうっ!!バカサトル!!』
そんなミズホさんとサトル君を見ていると、
あたしは益々旨くいって欲しいなって思えてくる。
『奈央。この短冊に願い事書いてツリーに吊すんだろ?!』
さっきから、ツリーの前に黙って立っていた聖人が、不意にあたしにそう尋ねた。
プラス、とても可愛いヒト。
あたしの同級生の中でも、ミズホさんに憧れてるコって、結構いたし。
勿論、女の子ね。
だから、どうして彼氏がいないのか、
あたしはずっと不思議だった。
だって男の子がほっとく訳ないよね。
こんなに可愛いかったら。
サトル君は、坊主頭がポリシーの個性的な男のコで。
憎めないその明るいキャラで、いつも周りを笑わせてくれる、クラスのムードメーカー的存在。
とは言っても、ミズホさんもサトル君も、一応あたしの2コ上の先輩だから、
これは3-5の他の先輩達から聞いた話なんだけどね。
聖人はサトル君と小学校からの親友だから、何となく二人のコト、感づいていたみたい。
――二人は惹かれ合っている?!
『ミズホ。ツリーの方は飾り付け、一応終わったぜ。』
そう言って、大きく背伸びをする聖人。
『本当?!早いね♪聖人、センスいい〜!!凄く綺麗じゃん!!』
それをべた褒めするミズホさんの小さな手には、大きな鍋掴みがはめられている。
ピザをオーブンから出した所だったんだ。
『ちょっと待った!!俺は?!俺も一応ツリーの装飾やったんだけど。』
忘れてもらっちゃ困ると言わんばかりに、サトル君はミズホさんに大きくアピール。
『サトルはセンスは無いけど、ありがとう〜♪ってカンジ???』
悪戯っぽく笑うミズホさんは、やっぱり可愛い。
『ちぇっ。何だよそれ。でもまぁいいや。それでは、準備万端というコトで。ケーキを頂きぃ〜♪』
サトル君は、クリスマスケーキのガトーショコラの上の、
“Merry Christmas!!”と書かれたチョコレートを手で抜き取った。
『ちょっと!!準備は、まだ終わってないのよ!!いやだぁ〜!!もうっ!!バカサトル!!』
そんなミズホさんとサトル君を見ていると、
あたしは益々旨くいって欲しいなって思えてくる。
『奈央。この短冊に願い事書いてツリーに吊すんだろ?!』
さっきから、ツリーの前に黙って立っていた聖人が、不意にあたしにそう尋ねた。
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