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恋、二度(ふたたび) 6

[198]  よしゆき  2008-07-01投稿
待っている間中、俺はどう切り出そうかとずっと思案していた。 注文したものがくると、俺は意を決して、 「別れよう」
とだけ由佳に言った。何も言う前から由佳はその事があるのを解っていたのか、涙を浮かべて俯いていた。 俺はなるべく由佳のほうを見ないようにして、
「ごめん」
と呟いた。
すると由佳はキッと俺を正面から睨むと、次の瞬間、大粒の涙を流しながら、俺の左頬を思いっきりひっぱたいて、席を立つと何も言わずに店を飛び出して行った。
その後、卒業式でも、その後の謝恩会でも俺は由佳を見掛けなかったので、それ以来彼女とは会っていなかった。

それ以来、俺は誰とも付き合った事は無かった。 由佳に未練が無いと言えば嘘になるし、今でも良心の呵責に悩まされる時がある。でもそれ以上に、誰にも言っていない由佳以上の未練を残している、あの娘への未練が大き過ぎるからだった。

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