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恋、二度(ふたたび) 10

[180]  よしゆき  2008-07-01投稿
涼平は短時間のうちに、既に一人の女性と談笑していた。
「ほんま、涼平はこういう事は昔から早いんやから」
俺は半分呆れながら、近付いていった。 「夏希、遅かったやないか」
涼平は俺を見つけると、右手を挙げて手招きした。俺が近付くと 「彼が大友夏希。新郎と俺達は、学生時代からあほな事ばっかりやってた親友なんだ。」
「あほなことばっかりやってたのは、涼平だけやがな。」
「この裏切り者」
涼平は俺の肩をどついた。
その一言が面白かったのか、俺を紹介された女性は、
「澤井香緒里です。私達も新婦とは、学生時代からの親友なんですよ。もうひとりはいま席を外していますけど」
と笑いながら自己紹介をしてくれた。
改めて俺も自己紹介をしていると、
「あっ来た来た。真愛(まい)こっち、こっちだよ」
と香緒里さんが右手を挙げて一人の女性を手招きした。
香緒里さんの手招きに気付いて、近付いてきた華奢で小さい女性を見て、俺はびっくりしていた。それは先程ぶつかった女性だからというのでなく…

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