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恋、二度(ふたたび) 19

[157]  よしゆき  2008-07-01投稿
二次会は立食バイキング形式のパーティーだった。二次会なので、披露宴の時のような親族はおらず、会社の同僚や、サークルの仲間など若い連中ばかりだった。
涼平と香緒里さんは完全に意気投合してしまい、俺と真愛を巻込んで壁際に移動していた。ウエイターの持ってきた水割りを四杯取って、俺達は乾杯をした。
俺は真愛の事が気になってしょうがなかった。
でも真愛は泣きそうな顔をしてずっと俯いていた。
「何か適当に料理をとってくるわ」
俺は頃合を見計らってそう言うと、料理を探しに行くためそこを離れた。
「涼平のやつ、一人で香緒里さんと盛り上がりやがって、俺の為にいい娘探してくれるんと違うんかい」
俺は少し離れてから涼平に毒づいた。
俺が適当に料理を皿に盛ろうとした時、誰かに左手の袖をそっと引っ張られた。びっくりしてそっちを見ると、真愛が俺の袖を、親指と人指し指で摘むようにして引っ張っていた。

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