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君の願い

[160]  ふく  2008-07-02投稿
もしも永遠に君の隣に寄り添っていられたなら
終わりのない始まりを迎える事が出来ていたなら
そしたら私はこんなに涙を流さなくても良かった
笑顔を失う事はなかった
こんなにも胸を苦しめられる事もなかった
君が長い方が似合ってるよと撫でてくれたこの髪を切る事もなかった

捨て切れない指輪
時が経てば痛みも無くなるとそう信じて閉まっていた
右手の薬指にはめてみて涙が流れる
あの頃は輝いていた指輪が少しくすんでいる
私の指に調度良かった指輪が少し緩い
それが悲しくて何だか情けなくて涙が止まらなくなる

君がいないと弱いだけの自分
縋る胸も預ける肩も隣には無くて孤独な自分
たった一度の君からの贈り物で記憶が鮮明に甦る

あの頃は良かった
ただひたすら君を追い掛けて懸命に愛して愛されて
私の人生の中にこんなにも明るい光が広がるのだと産まれてきた事にも生きる事にも沢山の意味を感じた

今は何となく生きて
何となく呼吸をして
何となく言葉を発して
何となく歩いている
誰かの為という訳でもなくただ自分が生きているという事実の為に

思い出を捨て切れないから辛いんじゃない
思い出が多過ぎるから辛い
君への愛が大き過ぎた分苦しみ続けなければいけない
楽になりたくてもなれないから
今は背中に負った過去を
胸に負った傷を懸命に受け止めて泣き続ける毎日

笑う事が出来たなら軽くなる
頑張る事にも疲れたから
これから先
長い人生に身を任せて少しずつ強くなろう
君がいない日々にいつかは慣れて忘れていこう
それが出来たならきっと君が出した答えが見付かるはず
君もそれを望んでいるはず

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