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恋、二度(ふたたび) 39

[143]  よしゆき  2008-07-02投稿
「じゃあ生三つと、チューハイグレープフルーツ二つ、それにチューハイライムだな。夏希覚えたか。お前が注文係やぞ」
涼平が勝手に決めてしまった。実はこれも学生時代からの役割分担だったので、気にせず注文係になってやった。
俺は注文を店に通してから、何を食べるか考えようと、真愛の前にメニューを開いて置いた。
「食べたいものがあったら指差してや」
と言いながら、何を注文しようか考え始めた。しばらく思案していたが、まあ定番どころでええやろと思って俺は考えるのをやめて、みんなの注文が決まるのを待った。
俺の横で右手が動いて一品を指差した。
真愛が食べたい物は、俺にしてみたら意外なものだった。真愛はダシ巻き玉子を指差していた。何となくもっと違うものをイメージしていたから。
俺は黙ってうなずくと真愛に微笑んだ。
真愛もはにかみながら、手を引っ込めた。 その間に飲み物がきたのでみんな慌てて決め始めた。
決まったところで一旦俺に注文の品を言ってもらってから、俺は店員を呼んだ。

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