恋、二度(ふたたび) 44
「ここで逃げたら男とちゃうで、ダメ元やないか告白してこい」それまで黙っていた悟志も言った。
「多分真愛もあなたが好きだよ。じゃないとあなたの陰に隠れたり、逃げずに話したりしないよ。それにもう三年になるかなぁ、一度だけラブレターをもらったっていう話しになって、『それ以来…』って呟いてその後は一切喋ろうとしなかったことがあったのよ。あの時、私と香緒里で散々問い詰めたけど、結局何も喋ろうとしなかったわ。あれは多分夏希さんの事やと思うなぁ。『それ以来…』のあとは、今日のあの娘の態度が、物語ってるんじゃないかなぁ」 美樹さんのその一言が引き金になって、俺は席を立っていた。
「悪いな、お前らの結婚式の後やのに…こんな計画に付き合わせて」
と謝る涼平の声と、 「女の勘が、間違いないと告げたから、私も香緒里も悟志も協力したんよ。真愛にその気がなくても、夏希さんの気持ちが伝わると、少しは彼女にもメリットがあると思ったからね」
美樹さんの、親友への思いやりがこもった言葉が俺の背中に突き刺さっていた。
「多分真愛もあなたが好きだよ。じゃないとあなたの陰に隠れたり、逃げずに話したりしないよ。それにもう三年になるかなぁ、一度だけラブレターをもらったっていう話しになって、『それ以来…』って呟いてその後は一切喋ろうとしなかったことがあったのよ。あの時、私と香緒里で散々問い詰めたけど、結局何も喋ろうとしなかったわ。あれは多分夏希さんの事やと思うなぁ。『それ以来…』のあとは、今日のあの娘の態度が、物語ってるんじゃないかなぁ」 美樹さんのその一言が引き金になって、俺は席を立っていた。
「悪いな、お前らの結婚式の後やのに…こんな計画に付き合わせて」
と謝る涼平の声と、 「女の勘が、間違いないと告げたから、私も香緒里も悟志も協力したんよ。真愛にその気がなくても、夏希さんの気持ちが伝わると、少しは彼女にもメリットがあると思ったからね」
美樹さんの、親友への思いやりがこもった言葉が俺の背中に突き刺さっていた。
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