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恋、二度(ふたたび) 46

[109]  よしゆき  2008-07-02投稿
その頃俺は、香緒里さんと交代して、真愛と二人っきりで店の外に出ていた。
近くの公園まで歩いていき、彼女をベンチに座らせた。
真愛は泣くのはやめていたが、さっきまでとは違い、昔の彼女に戻ってしまったように思えた。
俺は何から言えばいいのかを思案しながら、しばらく何も言えないでいた。そしてついに意を決して話し始めた。
「俺と初めて日直をした日やけど覚えているかな…あの日が俺の小野に対する原点なんや…あの時は全く喋らんかったよね…だから俺、君と喋ってみたいと…」
そこで少し間を置いて、真愛の表情を読み取ろうとしたが、変わらないのでそのまま続けた。
「それから…雨の日に、俺が無理やり傘を君に押しつけたの覚えてる?」
真愛の肩が少し震えた。
「あの時俺は『ありがとう』って、聞こえた気がしたんや…俺の気のせいやと思うけど…それで俺は君のことが…」
また泣き始めたのか肩がかなり震えていた。俺が肩に手を置くと真愛はガタガタ震えだした。俺は慌てて手を放して話しを続けた。

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