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イヌ恋 ?

[134]  2008-07-04投稿
快晴の翌日、子犬がいた場所に戻ると、ダンボールはまだ置いてあったが、今日入れられたのだろう、濡れていないメモ用紙が新たに入っていた。

茜は器用に片手で子犬を抱きかかえて、もう一方の手で、メモを手にとった。

「電話番号…!お前のご主人かな!」

茜は携帯電話を持っておらず、家に戻って、番号にかけた。

「はい、もしもし?」

若い男の声が出た。

「あの、子犬を拾った者なんですが!」

「ホント?あー。出来ればあと一週間だけ預かっててもらえないかな?」

「え?」

「あの辺の人だよね?ダンボール置いた辺りの。」

「え、あの。」

「あと一週間したらまたこの番号に電話するから!」

そう言って一方的に電話は切られた。

茜はまさに途方に暮れた。

まさか捨てた本人からあと一週間「預かって」と頼まれるなんて。

悪くて「子犬は捨てたから引き取って」とハッキリ断言されるだけかと思っていた。
そうなれば保健所だと茜は決めていたのに。

「なによ〜あと一週間て。」

茜が困った表情で見つめたためか、子犬は茜の顔を舐めた。

「わかったわよ!一週間だけね。一週間過ぎて来なかったら、お前は出て行くんだよ。」

子犬は従順な目で茜を見つめていた。

茜は少し胸が痛んだ。

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