イヌ恋 ?
快晴の翌日、子犬がいた場所に戻ると、ダンボールはまだ置いてあったが、今日入れられたのだろう、濡れていないメモ用紙が新たに入っていた。
茜は器用に片手で子犬を抱きかかえて、もう一方の手で、メモを手にとった。
「電話番号…!お前のご主人かな!」
茜は携帯電話を持っておらず、家に戻って、番号にかけた。
「はい、もしもし?」
若い男の声が出た。
「あの、子犬を拾った者なんですが!」
「ホント?あー。出来ればあと一週間だけ預かっててもらえないかな?」
「え?」
「あの辺の人だよね?ダンボール置いた辺りの。」
「え、あの。」
「あと一週間したらまたこの番号に電話するから!」
そう言って一方的に電話は切られた。
茜はまさに途方に暮れた。
まさか捨てた本人からあと一週間「預かって」と頼まれるなんて。
悪くて「子犬は捨てたから引き取って」とハッキリ断言されるだけかと思っていた。
そうなれば保健所だと茜は決めていたのに。
「なによ〜あと一週間て。」
茜が困った表情で見つめたためか、子犬は茜の顔を舐めた。
「わかったわよ!一週間だけね。一週間過ぎて来なかったら、お前は出て行くんだよ。」
子犬は従順な目で茜を見つめていた。
茜は少し胸が痛んだ。
茜は器用に片手で子犬を抱きかかえて、もう一方の手で、メモを手にとった。
「電話番号…!お前のご主人かな!」
茜は携帯電話を持っておらず、家に戻って、番号にかけた。
「はい、もしもし?」
若い男の声が出た。
「あの、子犬を拾った者なんですが!」
「ホント?あー。出来ればあと一週間だけ預かっててもらえないかな?」
「え?」
「あの辺の人だよね?ダンボール置いた辺りの。」
「え、あの。」
「あと一週間したらまたこの番号に電話するから!」
そう言って一方的に電話は切られた。
茜はまさに途方に暮れた。
まさか捨てた本人からあと一週間「預かって」と頼まれるなんて。
悪くて「子犬は捨てたから引き取って」とハッキリ断言されるだけかと思っていた。
そうなれば保健所だと茜は決めていたのに。
「なによ〜あと一週間て。」
茜が困った表情で見つめたためか、子犬は茜の顔を舐めた。
「わかったわよ!一週間だけね。一週間過ぎて来なかったら、お前は出て行くんだよ。」
子犬は従順な目で茜を見つめていた。
茜は少し胸が痛んだ。
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