井上の憂鬱2
俺はファーストフード店に行った。
昨日も行ったのだが、あまり気分が良くなかったがために、食べるだけで帰ったのだ。
主にその原因は井上にある。
井上は、俺の知人で後輩で、昨日の夜にここの遊具でおかしいことをしていた。
十分気分を阻害するに値することだった。
が、まあどうでもいい。どうせ今は昼間で土曜日だ。さすがに来ている訳がないだろう。
「ガキの笑い声聞きながらゆっくりしてよう」
そう思って、店に入った。
予想通り、子供の声で賑やかになっていた。
ただ、保護者たちの様子がおかしい。
気にしないのが一番である。コーヒーを啜って、席にもたれる。
「はいタッチ!さとしお兄ちゃんがおに〜」
高い女の子の声。
微笑ましく思いながら、コーヒーを啜る。
「こっこまっでおっいでーさとしにーちゃん!」
高い男の子の声。
微笑ましく思いながら、コーヒーを啜る。
「よーし、お兄ちゃんがすぐにタッチしてやるぞー!」
低い男の声。
おぞましく思いながら、コーヒーを取り落とす。
まさか……井上!?
…………だった。何度確認してもそうだった。勘違いだと信じたかったが現実はそうさせてはくれなかった。
……………………どうしよう、取り返しがつかない。
あの遊具の中で子供達に混じっている汚物は一体何がしたいのだ?
俺は何もできず、したくもないから、この場を去った。
とりあえず、井上を俺の記憶から抹消しよう。
そう、心に誓った。
昨日も行ったのだが、あまり気分が良くなかったがために、食べるだけで帰ったのだ。
主にその原因は井上にある。
井上は、俺の知人で後輩で、昨日の夜にここの遊具でおかしいことをしていた。
十分気分を阻害するに値することだった。
が、まあどうでもいい。どうせ今は昼間で土曜日だ。さすがに来ている訳がないだろう。
「ガキの笑い声聞きながらゆっくりしてよう」
そう思って、店に入った。
予想通り、子供の声で賑やかになっていた。
ただ、保護者たちの様子がおかしい。
気にしないのが一番である。コーヒーを啜って、席にもたれる。
「はいタッチ!さとしお兄ちゃんがおに〜」
高い女の子の声。
微笑ましく思いながら、コーヒーを啜る。
「こっこまっでおっいでーさとしにーちゃん!」
高い男の子の声。
微笑ましく思いながら、コーヒーを啜る。
「よーし、お兄ちゃんがすぐにタッチしてやるぞー!」
低い男の声。
おぞましく思いながら、コーヒーを取り落とす。
まさか……井上!?
…………だった。何度確認してもそうだった。勘違いだと信じたかったが現実はそうさせてはくれなかった。
……………………どうしよう、取り返しがつかない。
あの遊具の中で子供達に混じっている汚物は一体何がしたいのだ?
俺は何もできず、したくもないから、この場を去った。
とりあえず、井上を俺の記憶から抹消しよう。
そう、心に誓った。
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