携帯小説!(PC版)

特徴 1

[438]  2008-07-04投稿


俺は蔵野渉。

この中学校に入学して、もう3ヶ月もの時が流れた。

クラスメートにも、学校にもようやく慣れて来る頃だ。


この学校は小さくてボロい。
雨が降ればバケツや雑巾が欠かせないほど…。

ちなみにクラスメートは俺を含めて6人しかいない、少人数のクラスである。
(1、2、3年と、一クラスずつしかない。)

そうだった、今年(俺らの代)で廃校となるらしいな。
今年最後の入学者…何て言うとカッコイイ感じかな?


おっと、話してる場合じゃない。
次は数学だな。
準備準備!
机の中にあらかじめ入れて置いた教科書を取り出した。

「きゃあぁあぁ!!」

突然、左隣の席の和田一美が悲鳴をあげ、泣き出した。

…!?ドサリ。
手が緩み、教科書が滑り落ちてしまった。

「一美?どうした!?」

「かかかかか…」

「か…?」

「かまきりぃ!!」

一美の甲高い声が一層高くなり、俺の耳を貫いて脳を揺らした。

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