恋、二度(ふたたび) 72
毎日毎日、メールのやり取りをし、毎週末は必ず会って楽しい時間を過ごしてきた。
彼は私を気遣って、人の多い処には行かず、ほとんどドライブに連れて行ってくれた。 八月の初めに琵琶湖の花火大会を見に行った時は、大津のサービスエリアで車の中から見ていた。その日は、生まれて初めて浴衣を着て、夏希くんと会った。 彼は目を細めて眩しそうに私を見て、
「真愛(まい)良く似合っているよ。めっちゃ綺麗や…」
と褒めてくれた。
夏が過ぎ秋が過ぎて、そしてクリスマスイブ。
私は夏希くんと結ばれた。
夏希くんは、私が何故、男の人が怖くて怖くて仕方がないのか、その理由を聞こうとはしなかった。
私が何回か知りたくないのか、と尋ねても、
「真愛が言いたくない事は、俺は無理に聞きたくない。俺は今の真愛が好きやねん。過去の真愛がどんな娘だったのか、興味はあるけど聞いてもしょうがないやん。リハビリのためには必要なのかも知れへんけど、無理に聞いてまた昔に戻られる方がいやや。俺だけには心を開いてくれる真愛でいてて欲しいんや」
いつもこう言って私を気遣ってくれた。
私は、彼の気持ちが痛いほど嬉しかった。
彼は私を気遣って、人の多い処には行かず、ほとんどドライブに連れて行ってくれた。 八月の初めに琵琶湖の花火大会を見に行った時は、大津のサービスエリアで車の中から見ていた。その日は、生まれて初めて浴衣を着て、夏希くんと会った。 彼は目を細めて眩しそうに私を見て、
「真愛(まい)良く似合っているよ。めっちゃ綺麗や…」
と褒めてくれた。
夏が過ぎ秋が過ぎて、そしてクリスマスイブ。
私は夏希くんと結ばれた。
夏希くんは、私が何故、男の人が怖くて怖くて仕方がないのか、その理由を聞こうとはしなかった。
私が何回か知りたくないのか、と尋ねても、
「真愛が言いたくない事は、俺は無理に聞きたくない。俺は今の真愛が好きやねん。過去の真愛がどんな娘だったのか、興味はあるけど聞いてもしょうがないやん。リハビリのためには必要なのかも知れへんけど、無理に聞いてまた昔に戻られる方がいやや。俺だけには心を開いてくれる真愛でいてて欲しいんや」
いつもこう言って私を気遣ってくれた。
私は、彼の気持ちが痛いほど嬉しかった。
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