恋、二度(ふたたび) 88
「なんや夏希。お前いつの間にそんなことしてんねん」
涼平さんは夏希くんの背中を思い切りはたいた。
「しばらく見ないうちに…なんか吹っ切れた、って感じがするわ…」
その一言で、私にも何故涼平さんと話すのが怖くないのか理解した気がした。
夏希くんに全てを話して、彼に常に優しく接してもらって、そして結ばれた事が、リハビリになっているのだろう。私はそこまで考えると、夏希くんに急に甘えたくなった。
「で何時?」
ふたりの興味はそっちだった。
「…クリスマス…」 「この間やん」
「もう、ええやん。恥ずかしいわ」
夏希くんの顔も私同様、真っ赤に染まっていた。
「わたしもここに気軽に帰ってこれなくなるね」
「どうして?」
「だって、一緒に住むんでしょ」
私はそこまで考えてなかったけど、夏希くんは何か考えこんでいた。
来る年へのカウントダウンが始まると、私達は何となくいずまいを正した。
年が明けた瞬間、
「明けましておめでとう!」
「今年もよろしく」 などと口々に言いながら残っていたビールで乾杯していた。こんな楽しい年明けは初めてだった。
涼平さんは夏希くんの背中を思い切りはたいた。
「しばらく見ないうちに…なんか吹っ切れた、って感じがするわ…」
その一言で、私にも何故涼平さんと話すのが怖くないのか理解した気がした。
夏希くんに全てを話して、彼に常に優しく接してもらって、そして結ばれた事が、リハビリになっているのだろう。私はそこまで考えると、夏希くんに急に甘えたくなった。
「で何時?」
ふたりの興味はそっちだった。
「…クリスマス…」 「この間やん」
「もう、ええやん。恥ずかしいわ」
夏希くんの顔も私同様、真っ赤に染まっていた。
「わたしもここに気軽に帰ってこれなくなるね」
「どうして?」
「だって、一緒に住むんでしょ」
私はそこまで考えてなかったけど、夏希くんは何か考えこんでいた。
来る年へのカウントダウンが始まると、私達は何となくいずまいを正した。
年が明けた瞬間、
「明けましておめでとう!」
「今年もよろしく」 などと口々に言いながら残っていたビールで乾杯していた。こんな楽しい年明けは初めてだった。
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