携帯小説!(PC版)

特徴 3

[434]  2008-07-06投稿


「夏…紀か!?」

口をギュッと結び、眉間にシワを寄せてじっとこちらを見ている。

この子は佐藤夏紀。
無口な子、と言うより喋るのが苦手な子。

感情を顔に出さない子が怒ってるとは…珍しい事だ…。


「おい…で…。」

穏やかな口調で、スっと手を伸ばした。

すると、かまきりが夏紀に向かって飛んで行くではないか。
これには、驚きである。

「そう…か、怖…かっ…たか。」

「…スゲェよ夏紀!動物と話せるのか!?」

夏紀は…コクン、と頷く。

あれっ…?
一瞬だけ…口角が上がったかのように見えた。


「皆…おい…で…。
い…い人達…だ…から。」

そう言うと、開いている窓からカブトムシやトンボ、蜘蛛など色々な種類の虫が入ってきた。

ヒィィッ!?バタ…。
あ…一美が気絶してしまった…。

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