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良子…二股の恋?

[348]  ぐうりんぼ  2008-07-06投稿
話題を変えた。
由美の浮気について語り始める。

由美の派手な男関係について私は真愛さんの意見を伺ってみた。
真愛さんは答える。

「あの人ったら、何股かけているのかしら?
あんな男付き合い、私は関心しないわね」

「真愛さんも、そう思うんだ」

「まあね。荻島さんは、どう思ってる?」

「雅美にも同じような事を言ったけど、由美自身がどんな形での男付き合いしようと…私は関係無いって思ってるの。アンタの好きなように…って感じかな?」

「森山さんはどう思うかしら?」

「どう思うかって?」

「自分の恋人が浮気している事は知らないって、倉沢さんが言ってたんでしょう?」

「うん…」

由美の男関係には別に興味なんてない私だけど、

─拓也がどんな気持ちになるか?─

それだけが気になる。

もう、恋人同士でも友達同士でもないのに、拓也の事が心配になってしまう。

やっぱり私、拓也の事が今でも…好き?なんだ。

「森山さんが気付くのも、時間の問題かしら?」

「きっと、ショックを受けるわ。彼って、意外と傷付き易い男だから」

真愛さん、しばし間を置いて…、

「荻島さん、何か…考えているでしょう?」

「え? ハァ…」

当たってる!

真愛さんの言った通り、私は拓也に…何かやろうと考えていた。

具体的に何をすればイイのか?

それは分からない。

でも、何かやりたいと言う思いが込み上げて来るのだ。

そんな不思議な感覚に心が揺れ動く私に、真愛さんは忠告する。

「下手に、首を突っ込まない方がイイわよ」

「又何か、透視でも?」

「倉沢さんから話しを聞いた時からかな?
宮末さんの浮気を巡って、何かゴタゴタが起きそうな感じを受けたのよ」

「どんな?」

「ハッキリは分からないわ。今説明出来るのは…、これは荒れるかもしれない…って事だけ。とにかく、荻島さんはなるべくなら、ゴタゴタが起きても下手に関わらない事。
森山さんに何か遭っても助けようなんて考えは?、だからね」

「分かった…」
と返事した私だけど…、

どうも…素直な気持ちにはなれない。

真愛さんは心の中でこう呟く。

(どうせ荻島さんの事だから、ゴタゴタが起きたら首を突っ込むわね)


つづく

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