恋、二度(ふたたび) 92
私達は四時に起きた。家を出るのは五時の予定だったからまだ時間があったけど、やっぱり熟睡なんてできなかった…
「夏希くん、コーヒーでも煎れようか?」 「うん、頼むわ」
コーヒーを煎れている間に、私はもう一度振袖を着付た。実は私、五枚持っていたから、昨夜とは違うものを選んだ。昨夜は淡い黄色が基調の振袖を着ていたけど、今日は正月だし、少し大人の女性らしく見せるために、やや濃いめの緑を基調としたものにした。髪もあげて髪留めで留めて、最後に寒菊の花簪を挿しておいた。好きな人に私の綺麗に着飾った姿を見て貰いたかったから…
着付て居間に戻ると、夏希くんがコーヒーをカップに注いでいた。
「私がしたのに…」 「いいよ、これぐらい。それより振袖が汚れたら困るだろ」
そこで初めて私の振袖が昨夜と違うことに気付いてくれた。
「昨日と違って…真愛も大人の女性だったんだ…」
「ひ、ひどい…私だってもうすぐ二十七よ…」
「冗談だよ…あまりにも真愛が綺麗だから、その…」
「もう…知らない…」
私は身をよじってそっぽ向いた。
「夏希くん、コーヒーでも煎れようか?」 「うん、頼むわ」
コーヒーを煎れている間に、私はもう一度振袖を着付た。実は私、五枚持っていたから、昨夜とは違うものを選んだ。昨夜は淡い黄色が基調の振袖を着ていたけど、今日は正月だし、少し大人の女性らしく見せるために、やや濃いめの緑を基調としたものにした。髪もあげて髪留めで留めて、最後に寒菊の花簪を挿しておいた。好きな人に私の綺麗に着飾った姿を見て貰いたかったから…
着付て居間に戻ると、夏希くんがコーヒーをカップに注いでいた。
「私がしたのに…」 「いいよ、これぐらい。それより振袖が汚れたら困るだろ」
そこで初めて私の振袖が昨夜と違うことに気付いてくれた。
「昨日と違って…真愛も大人の女性だったんだ…」
「ひ、ひどい…私だってもうすぐ二十七よ…」
「冗談だよ…あまりにも真愛が綺麗だから、その…」
「もう…知らない…」
私は身をよじってそっぽ向いた。
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