キングダム 13
「何があったのかしら・・。」
レイラが呆然と呟く。それに答えたのはジルファだ。ゆっくりと辺りを見渡して
「村人がいないということは、避難したのでしょうか。だとすると―」
「自然災害でしょう。」
エマが後を続ける。
「小規模の竜巻でも村一つ破壊するのは簡単です。村人はすでにどこかへ避難していたんでしょうね。なんにせよ、犠牲者がいないようなので一安心ですわ。」
「それはどうかな。」
一息で言ったエマの言葉に、黙って村を見回っていたロシアンが口を開いた。
「これを見ろ。」
「なになに〜?きゃっ!!」
「あ〜ひでぇっ!!」ロシアンが指した先を覗きこんだサラとハレが、同時に声を上げる。続いたその他全員、御者ですら息をのんだ。
そこにいたのは一匹の犬。瓦礫に隠れて見えなかったのだが伏せをしながらこちらを見据えていた。息は荒く、瞳は誰が見てもわかるように恐怖で染まっている。
理由はすぐにわかった。その犬の背中には深い傷があり、おびただしく出血していたのだ。
「逃げ遅れたのかしら。」
傷を見ようと近付くレイラに、犬が今にも噛みつきそうな形相で威嚇する。
レイラが呆然と呟く。それに答えたのはジルファだ。ゆっくりと辺りを見渡して
「村人がいないということは、避難したのでしょうか。だとすると―」
「自然災害でしょう。」
エマが後を続ける。
「小規模の竜巻でも村一つ破壊するのは簡単です。村人はすでにどこかへ避難していたんでしょうね。なんにせよ、犠牲者がいないようなので一安心ですわ。」
「それはどうかな。」
一息で言ったエマの言葉に、黙って村を見回っていたロシアンが口を開いた。
「これを見ろ。」
「なになに〜?きゃっ!!」
「あ〜ひでぇっ!!」ロシアンが指した先を覗きこんだサラとハレが、同時に声を上げる。続いたその他全員、御者ですら息をのんだ。
そこにいたのは一匹の犬。瓦礫に隠れて見えなかったのだが伏せをしながらこちらを見据えていた。息は荒く、瞳は誰が見てもわかるように恐怖で染まっている。
理由はすぐにわかった。その犬の背中には深い傷があり、おびただしく出血していたのだ。
「逃げ遅れたのかしら。」
傷を見ようと近付くレイラに、犬が今にも噛みつきそうな形相で威嚇する。
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