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ソードメーカー9―?

[432]  いっと  2008-07-10投稿
「…」
それを聞いたライルは、じっとエミリアの顔を見つめていたが、やがて、
「…確かに、その可能性もある」
と、一つ小さく頷いた。
「だが、話を聞いて、どうやら生きている可能性が残っている事がはっきりした。…さて、ここから我々はどうするか、だ」
ライルの言葉に、セイルは一つ小さく息を吐いて、
「兄さん…僕は、この事件にもう首を突っ込めない。…ごめん」
と、サリアとミリス、エミリアの方をちらりと見ながら、言った。
「…そうか。分かった。なら私だけで、明日、その砦に行ってくる」
「えっ!?」
四人は驚きの表情で、ライルを見た。
「ロイの安否確認の為だよ。それに、事件の詳しい情報も聞いておきたいしな」「…一般人には情報を教えないと思うんですけど…」エミリアは怪訝そうな表情で、呟いた。
「私は十数年も前から、騎士にならないかと誘われている身だからね。その息子の安否情報等を聞くのに支障は無いはずだよ」
「…」
それを聞いたエミリアは、一瞬、不機嫌そうな顔を浮かべたが、ライル以外は誰も気付かなかった。
ライルはそれを見ても気にした様子も無く、
「さあ、四人共疲れたでしょう。…と、言っても、私は家事が全く出来ないんだよ」

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