奈央と出会えたから。<179>
お母さんだ!!
カチャリ――
『あら。みなさんいらっしゃい。』
リビングのドアを開けた母は、両手いっぱいに何処かのお菓子屋さんの、クリスマス用のラッピングをしたお菓子をたくさん持っていた。
お母さんてば、サンタクロースじゃないんだから!!!
そして、その荷物をテーブルの上にさりげなく置くと、にっこりあたし達に向かって微笑んだ。
あたしは、母がそろそろ帰って来る予感こそしていたものの、思わずこう尋ねたんだ。
『あれ?!お母さん仕事は?!』
『今日は母さん、スナックはお休みの日だもの。』
母は、コートを脱いでハンガーに掛けた。
『あの――。』
母とあたしの会話が終わると直ぐに聖人が口を開いた。
『初めまして。僕、奈央さんとお付き合いさせていただいています、北岡 聖人と申します。今夜は遅くまでお邪魔させて頂きまして、ありがとうございました。』
聖人は母に、凄く真面目な顔してそう言ったんだ。
こんな真面目な顔した聖人を見たのは、あたしも初めてかも。
ぷぷぷっっ‥‥。
可愛いっっ‥‥。
もしかして聖人、緊張してる???
サトル君とミズホさんも続いて挨拶してた。
『僕は高橋サトルって言います。奈央ちゃんより学年2コ上で今3年なんですけど、聖人と僕が同い年なんで、学校ではそのよしみで仲良くさせてもらっています。』
『初めまして。こんばんは。私は高橋君と同じクララスの山下ミズホって言います。奈央ちゃんと一緒にいると、まるで妹ができたみたいで‥‥。仲良くなれて本当に嬉しいです♪』
『あらあら‥‥。皆さんいつも奈央と仲良くしてくださってありがとうございます。
奈央から聞いているかどうかは分かりませんが、うちは母子家庭ですので、私が働かなければならないんです。
今日は何のお持て成しも出来なくてごめんなさいね。』
母は申し訳なさそうにそう言った。
カチャリ――
『あら。みなさんいらっしゃい。』
リビングのドアを開けた母は、両手いっぱいに何処かのお菓子屋さんの、クリスマス用のラッピングをしたお菓子をたくさん持っていた。
お母さんてば、サンタクロースじゃないんだから!!!
そして、その荷物をテーブルの上にさりげなく置くと、にっこりあたし達に向かって微笑んだ。
あたしは、母がそろそろ帰って来る予感こそしていたものの、思わずこう尋ねたんだ。
『あれ?!お母さん仕事は?!』
『今日は母さん、スナックはお休みの日だもの。』
母は、コートを脱いでハンガーに掛けた。
『あの――。』
母とあたしの会話が終わると直ぐに聖人が口を開いた。
『初めまして。僕、奈央さんとお付き合いさせていただいています、北岡 聖人と申します。今夜は遅くまでお邪魔させて頂きまして、ありがとうございました。』
聖人は母に、凄く真面目な顔してそう言ったんだ。
こんな真面目な顔した聖人を見たのは、あたしも初めてかも。
ぷぷぷっっ‥‥。
可愛いっっ‥‥。
もしかして聖人、緊張してる???
サトル君とミズホさんも続いて挨拶してた。
『僕は高橋サトルって言います。奈央ちゃんより学年2コ上で今3年なんですけど、聖人と僕が同い年なんで、学校ではそのよしみで仲良くさせてもらっています。』
『初めまして。こんばんは。私は高橋君と同じクララスの山下ミズホって言います。奈央ちゃんと一緒にいると、まるで妹ができたみたいで‥‥。仲良くなれて本当に嬉しいです♪』
『あらあら‥‥。皆さんいつも奈央と仲良くしてくださってありがとうございます。
奈央から聞いているかどうかは分かりませんが、うちは母子家庭ですので、私が働かなければならないんです。
今日は何のお持て成しも出来なくてごめんなさいね。』
母は申し訳なさそうにそう言った。
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