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英雄育成学園魔法学科武術家志望者奮闘記

[383]  難波 五郎  2008-07-11投稿
講堂ではおきまりの学園長の長い話が始まった。
あくびまじりで視線を横に向けるとノエルが真剣に聞きいている。

俺は…正直気分がのらない。

「俺も武術学科に入れていればあんな風に…」

ぼやきながら武術学科の方に目を向ける。何の為に此処にきたのか。俺は…

〜リュークの回想〜
俺の故郷は山間の小さな村、ラーメ、五歳の時に目の前で両親を魔物に殺され、一人で暮らしていた。村の者が魔物に襲われたという事で村長が一人の、ガーディアンを雇った。ガーディアンとは報酬を受け取る代わりに依頼主を守る仕事だ。たが村に来たガーディアンは少しかわっていた。

「金はいらない。そのかわり俺の住む土地をくれ」

男の報酬はこの村での生活に自分も入れてくれ。というものだった。

「しかしそれでは…」

村長の言葉を遮り男は言った。
「ガーディアンということで村の人達に気を使わせるのはこの村を守ることにはならないと思う。俺の事はこの村の新しい住人と思ってください」

男は笑みを浮かべて村長に村人達に言った。

「さぁて、じゃ家作るか。村長どこが空いてる?」

男はまるで昼飯でも作るかのように村長と共にでていった。

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