バスターズ!・第三十三話「逃避行」
龍一は悔しかった。あれだけ仲のよかったアキラを殺され一番悲しんでいるのに、警察は自分をアキラを殺した罪人として逮捕しようとしている・・・
龍一は警察の理不尽さに怒り、手紙をぐしゃぐしゃにしてごみ箱に叩き捨てた。(くそっ!・・・くそっ!)
時計を見る、約束の時間まで残り二十分を過ぎていた。
龍一に、迷っている暇は無かった。
(警察がどう言おうと・・・知ったことか!)
龍一は闇夜に紛れるため、黒い学ランに着替え始めた。右腕はギプスなので、袖を通さず病室にあった布で首から吊した。バックに入っていた帽子で頭の包帯も隠し、準備ができたころには約束の時間まであと十分ほどだった。
龍一はバックを持って病室を出ようととした。
が、ドアに手を掛ける寸前に動作を止め、病室を振り返った。
「・・・母さん、ごめん。行くよ・・・。でも、俺は逃げるんじゃない。戦うんだ・・・。」
そう呟くと、龍一は病室を後にした。
点々とした小さな明かり以外光の無い病院の廊下は、夜の学校と同じように不気味だった。
その小さな明かりをたよりに、なるべく音をたてないように急ぎ足で歩く。
(見回りとかに見つからなきゃいいけど・・・)
ひっそりとした階段を耳をすましながら下りると、下りた通路の先に龍一は見つけた。
(あった・・・)
この病院の出口を。
龍一は警察の理不尽さに怒り、手紙をぐしゃぐしゃにしてごみ箱に叩き捨てた。(くそっ!・・・くそっ!)
時計を見る、約束の時間まで残り二十分を過ぎていた。
龍一に、迷っている暇は無かった。
(警察がどう言おうと・・・知ったことか!)
龍一は闇夜に紛れるため、黒い学ランに着替え始めた。右腕はギプスなので、袖を通さず病室にあった布で首から吊した。バックに入っていた帽子で頭の包帯も隠し、準備ができたころには約束の時間まであと十分ほどだった。
龍一はバックを持って病室を出ようととした。
が、ドアに手を掛ける寸前に動作を止め、病室を振り返った。
「・・・母さん、ごめん。行くよ・・・。でも、俺は逃げるんじゃない。戦うんだ・・・。」
そう呟くと、龍一は病室を後にした。
点々とした小さな明かり以外光の無い病院の廊下は、夜の学校と同じように不気味だった。
その小さな明かりをたよりに、なるべく音をたてないように急ぎ足で歩く。
(見回りとかに見つからなきゃいいけど・・・)
ひっそりとした階段を耳をすましながら下りると、下りた通路の先に龍一は見つけた。
(あった・・・)
この病院の出口を。
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