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恋、二度(ふたたび) 113

[188]  よしゆき  2008-07-11投稿
「夏希くんはどうするの…?」
気持ちを押し隠して 逆に聞いた。
「何か大事な報告があるらしいから…」
少し悩んだけど、美樹とも会えそうだし、何より夏希くんと居たいから、
「うん…いく…」 と答えた。

電話を終えて、夏希くんが私の頭を撫でながら言った。
「明日正午から、拓海のマンションで、だって…」
「えっ…夜じゃないんだ…」
「明後日は仕事だろ…だから昼から始めて、終わりを早めようって…」
「マンションは何処にあるの?」
「宝塚の山手…」
「景色とか綺麗だろうね」
「そうやな…ごめんな、真愛…」
「どうして夏希くんが謝るの…?」
「結局今日だけやん…二人だけで過ごすの…」
夏希くんは気にしてくれてるんだ…
「でもずっと夏希くんのそばに居てるからいいんだもん…」
そう言うと、私は彼と組んでいた腕をより強く、抱き締めていた。

本当は観覧車に乗るつもりで歩いて来たんだけど、人が多過ぎてやめちゃった…
冬の海風は寒かったけど、しばらく海を見ながら話をしていた。

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