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ザ レジェンド 序章-リュラ-

[189]  成瀬 友美  2008-07-12投稿
この村で、彼の事を知らない人はいない。彼はやや長い銀髪の18歳で、非常にひねくれ者だけど優しい人なのだ。名前はリュラ。それが本名ではないが、みんなそう呼んでいるので、本人も自分のことをリュラと呼ぶ。実際の本名は、霧崎 啓丈(きりさき けいじょう)。だがそれはだれも知らない。
そして彼は超がつくほどお金持ちだった。父母ともにIT会社の社長、副社長に勤め、この狭い世界では有名だった。
もう一つだけ彼の特徴がある。それは喧嘩に強い事だ。【史上最強最凶の鬼】とも言われたことがあるらしい。根は優しいのに、これだけが尊重される。
「きゃあぁ」もうかなり歳のいってるお婆さんが、金髪の不良に蹴られていた。不良は20歳前後だろうか。口にピアスをしている。都会の不良らしい。
「てめぇ邪魔なんだよ!」お婆さんはどんどん車のいる道路に向かって蹴られる。紙袋から蜜柑が溢れるのが痛々しい。金髪不良の後ろにはぞろぞろと舎弟らしき人々がいた。
「もう寿命ねぇんだから消えやがれ!」ドンと道路の中央に蹴られていた。軽自動車が邪魔そうにクラクションを鳴らしている。それによって周りの人々は冷たい目でお婆さんをみている。
その時だった。彼がやってきたのだ。彼は金髪不良の顔を蹴り飛ばし、舎弟らの方にぶつけた。クラクションを鳴らす軽自動車の運転手でさえも殴り、五月蠅い音は消えた。通行人は茫然と彼を見ている。
「すまないねぇ…誰だい…?」とお婆さんがゆっくりと歩き出した。
「…礼言うんじゃねぇよ」彼は銀髪を風になびかせながら言った。その風景は通行人の心をも魅いた。特に女性は彼をじっくりみていた。
「名前…名前はなんというのかね?」
彼はしばらく黙った後に、小さく呟いた。
「…リュラ」

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