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真珠姫

[382]  アリス  2008-07-14投稿
‡真珠姫の初恋‡
私の名前は、真珠姫。一度も恋をした事が、ありません。
だって私は、人形なんですもの…。

彼、カリウは、城の中にある、倉庫にいた。暇潰しのために来たのだ。
「何かないかな?」カリウは、紅色の箱を見つけた。
「綺麗な箱だな…」カリウは、その箱を持ち、自分の部屋に戻った。
「何が入ってるんだ?」カリウは、ゆっくり箱を開けた。
中に入っていたのは、綺麗な顔立ちのフランス人形だった。カリウは取り出すと、人形に名前を付けた。真珠姫と…。
カリウは十六歳の、美少年です。
カリウに恋する娘も、少なくはなかったのです。
夜、カリウは真珠姫を見つめていました。真珠姫の顔は、狂おしいくらい美しいでした。
「なぁ、もしお前が動けるのなら、俺は真珠姫に恋をしていたかも知れないな…。」
カリウは、呟くと真珠姫を抱きしめました。すると真珠姫は、人形から人間の十四歳くらいの女の子になっていました。「真珠…姫…。」
カリウは、真珠姫を見つめた。
「カリウ様、私は人形です。この姿でいれるのは、最高で2時間です。あなたは、今から私のご主人様です。」
カリウは、真珠姫を抱きしめた。
「カリウ様?」
カリウは、つぶやきました。
「真珠姫、君が人形でも俺は嬉しいよ。」真珠姫は、微笑んだ。
「私もですよ♪」
二人は、抱き合い眠った。真珠姫の存在は、夢のようなふいんきでした。この日、真珠姫は初恋をしました。
相手は、美少年の人間でした。

続く…

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