携帯小説!(PC版)

○屋 完

[629]  セイハク  2008-07-14投稿
「人身事故?」真司は何か大変ことが起きた。
あの写真の男の顔が頭に浮かび「俺じゃない。俺は封筒を渡しただけ!」
そう何度も繰り返し言い聞かせながら、駅の窓口で釧路行きの切符を手にしていた。
「あのあと自分で飛び込んだのか?いや、誰かに突き落とされたのか?」
そんなことばかり考えながら真司は釧路に着いた。
アパートに戻り車で○屋のあったところへ向かったが『空室』と貼紙されていた。
不安と恐怖は増えつづけ真司はアパートにもどり
現金を見て現実を認めながら
「やっぱり!全てが誰かの計画の下、緻密に実行させられたんだ。」

しかし次の日の新聞にもテレビにも記事はなかった。
真司は「偶然誰かが自殺して、勝手にあの男と思っただけなのかな?」
と思ってもみた。

何ヶ月かたち真司は再就職していた。やはり運送を選んでいた。
昼ご飯を車の中で食べながら週刊誌を眺めていた。『飛び込み自殺!?組織の影』そこには目を黒く塗られた、『あの写真の男』が写っていた。

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