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月の葉書2部7−2

[434]  速見  2008-07-14投稿
一方、風紀と香雲は雷矢に殺気を放ち構える

雷矢)本当に私に勝てると思うのか?

雷矢が、静かに言うが、その言い方は冷たさが混って背筋が凍る気さえした

風紀)やってみないと分らないぜ
香雲)貴方を倒さなければ、惨劇は終わらない

二人は、負けじと声を張り上げた次の瞬間

風紀)ウイン・ガルガ
香雲)ヘアー・ゲイン

2人が、雷矢に別々の角度から攻撃を仕掛けた、が

『ダウ・ルイガ』

雷矢は、持ち技の中で1番弱い技を2発放ったのだ

風紀)(下級技で中級技を防げるわけ………

風紀が、そう思った瞬間

風紀)なっ!?

何と、雷矢の攻撃が2人の攻撃を突破ってきたのだ!
辛うじて避ける2人

香雲)なっ何で?

香雲も動揺していた

雷矢)私とお前達とではレベルが違うんだ

雷矢の声が冷たく響いた













何分経っただろうか?
ナラビ)そんな

ナラビは、目の前の光景が地獄に見えた。あの2人が、一歩も動いていない雷矢にやられているからだ


風紀)離れろ!香雲!

風紀が叫ぶと、すぐに香雲は後ろへ飛んだ。その瞬間、風紀は両手を雷矢に向けた

『ウィリアニウス・ジン・ウィンガル!』

風紀は、最強の一撃を放った。藍色の龍が雷矢へ向かって行く

雷矢)流石にこれは下級術では防げない

雷矢がそう呟いた瞬間

『ラゥリニアウス・ジン・ラインガル』

雷矢も同級の技を放ってきた。しかも、風紀の龍よりも一回り大きい

風紀)なっ

風紀が、絶望的になった瞬間、雷矢の龍は簡単に風紀の龍を飲み込んだ。しかも、そのまま雷矢の龍は風紀に向かい飲み込まれた!

香雲)雷矢!!

香雲は隙をついて髪を剣に変えて雷矢に突っ込む

雷矢)お前の接近技の一つギガ・ビノルか
香雲)(風紀が作ったチャンス無駄にはしない

香雲はそう思ったが

雷矢)雷家にも武器がある事を忘れたか?
香雲)えっ?

香雲が一瞬動揺した瞬間香雲の剣は雷矢の剣に受け止められた

『雷切』

黄色き剣が香雲を剣ごと切り裂いた。香雲はなす術もなく血を流しながら倒れた

雷矢)雷切は全ての物を切り裂く雷家の剣。お前の髪など切るのも容易い

雷矢の声が空間に冷たく響く

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