希望に咲いた花束 1
『恵美、俺…好きな人が…できたんだ。』
…
その言葉を、私は家の近くの公園で勇人に言われた…。
私にとって勇人は、
とても大事な存在で…
ううん。彼がいないと私はここにいられなくて…。
…生きていられなくて…
だから…
私は全てリセットしたかった…
午後六時半
私はゆっくりと、下を向いて歩いていた。
(何もかも…なくなった…)
大きな十字路に差し掛かり、
信号が赤になる…。
(勇人がいない……もう何も意味はないよ…)
私は思わず…道路に飛び出した。
ドン!!
…
(…あれ?)
気がつくとそこは、
先程の公園だった。
(どうして?)
まるで車にはねられた事が、夢だったかの様に…
(…夢…見てたのかな?)
私は公園の真ん中にある時計を見た…
(5時40分…勇人と別れた後だ…)
私は勇人と別れる事のショックで、気が動転していたんだと思った…
……
正直な所…
少しほっとした…
そしてまた私は家に帰る途中、
あの信号を…青で渡って家に帰宅した。
つづく
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