携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> ジェネレイト3

ジェネレイト3

[154]  しほ  2008-07-16投稿
面接室には疲れた男が3人いる。奥に見える青空とは対極?に疲れた3人。

でもどうでもいい。早く終わって欲しい。この後も面接が待ってる。

地元の電鉄会社の受付だ。そっちのほうが友達に自慢できるかも…この会社にボーナスがあっても関係ない。早くして欲しい。

『では、名前から教えてください』

中央の面接官が言う。履歴書に書いてあるとおりだけど…

『結城那美』です。

小学生から言い続ける単語を答える。それ以上もそれ以下の答えも無い。わたしは那美だ。

『君が、仕事をするうえで一番大事だと思うことはなんですか?』

えっと…何が大事なんやろ。

『毎日遅刻しないで来ることです。』

どうなん?それ以外の答えってある?

もう1人の面接官が背に背負った青空と同じように声を出す。

『男だらけの職場ですが大丈夫ですか?』

大丈夫。これまでも男友達はたくさんいた。おじさん、おっさん、おにいさん。
うまく笑って答えていれば大丈夫。高校時代のバイトでわかってる。

『はい、大丈夫です。』

もう1人の面接官。さっきからフェルトペンで書く音が気になった人。

『君が一番接客で大事にしてることはなんですか?』

…なに、なに、事務の募集で何聞いてるの…大学時代にとった資格とのこととかいいの?聞かなくて。

『笑顔できちんと答えることです…』

65点かな?もうどうでもいい。次の面接に行こう。
さとしが2時に近くに迎えにくる。次でいい。次に行きたい。


『…ありがとうございました。合否の連絡は明日中にします。』

終わった。次に行こう。1時40分。20分さとしを待つだけだ。

『ありがとうございました。』

感想

感想はありません。

「 しほ 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス