ジェネレイト3
面接室には疲れた男が3人いる。奥に見える青空とは対極?に疲れた3人。
でもどうでもいい。早く終わって欲しい。この後も面接が待ってる。
地元の電鉄会社の受付だ。そっちのほうが友達に自慢できるかも…この会社にボーナスがあっても関係ない。早くして欲しい。
『では、名前から教えてください』
中央の面接官が言う。履歴書に書いてあるとおりだけど…
『結城那美』です。
小学生から言い続ける単語を答える。それ以上もそれ以下の答えも無い。わたしは那美だ。
『君が、仕事をするうえで一番大事だと思うことはなんですか?』
えっと…何が大事なんやろ。
『毎日遅刻しないで来ることです。』
どうなん?それ以外の答えってある?
もう1人の面接官が背に背負った青空と同じように声を出す。
『男だらけの職場ですが大丈夫ですか?』
大丈夫。これまでも男友達はたくさんいた。おじさん、おっさん、おにいさん。
うまく笑って答えていれば大丈夫。高校時代のバイトでわかってる。
『はい、大丈夫です。』
もう1人の面接官。さっきからフェルトペンで書く音が気になった人。
『君が一番接客で大事にしてることはなんですか?』
…なに、なに、事務の募集で何聞いてるの…大学時代にとった資格とのこととかいいの?聞かなくて。
『笑顔できちんと答えることです…』
65点かな?もうどうでもいい。次の面接に行こう。
さとしが2時に近くに迎えにくる。次でいい。次に行きたい。
『…ありがとうございました。合否の連絡は明日中にします。』
終わった。次に行こう。1時40分。20分さとしを待つだけだ。
『ありがとうございました。』
でもどうでもいい。早く終わって欲しい。この後も面接が待ってる。
地元の電鉄会社の受付だ。そっちのほうが友達に自慢できるかも…この会社にボーナスがあっても関係ない。早くして欲しい。
『では、名前から教えてください』
中央の面接官が言う。履歴書に書いてあるとおりだけど…
『結城那美』です。
小学生から言い続ける単語を答える。それ以上もそれ以下の答えも無い。わたしは那美だ。
『君が、仕事をするうえで一番大事だと思うことはなんですか?』
えっと…何が大事なんやろ。
『毎日遅刻しないで来ることです。』
どうなん?それ以外の答えってある?
もう1人の面接官が背に背負った青空と同じように声を出す。
『男だらけの職場ですが大丈夫ですか?』
大丈夫。これまでも男友達はたくさんいた。おじさん、おっさん、おにいさん。
うまく笑って答えていれば大丈夫。高校時代のバイトでわかってる。
『はい、大丈夫です。』
もう1人の面接官。さっきからフェルトペンで書く音が気になった人。
『君が一番接客で大事にしてることはなんですか?』
…なに、なに、事務の募集で何聞いてるの…大学時代にとった資格とのこととかいいの?聞かなくて。
『笑顔できちんと答えることです…』
65点かな?もうどうでもいい。次の面接に行こう。
さとしが2時に近くに迎えにくる。次でいい。次に行きたい。
『…ありがとうございました。合否の連絡は明日中にします。』
終わった。次に行こう。1時40分。20分さとしを待つだけだ。
『ありがとうございました。』
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