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ダメツマ、ダメオット。23

[511]  椿家まんもす  2008-07-17投稿

〜ダメツマ、ダメオット〜

…チャペルの入り口で出番を待つ。



寝不足でメイク中爆睡していたツマも、キリッとした表情に変わっている。



パイプオルガンの音を合図に、牧師の後をボクだけ先に入場する。



少しタイトなタキシードがボクの背筋をピンとさせ、余計な緊張をあおる。



祭壇の前で止まるとオルガンの曲が変わり、ツマがお父さんと並んで入場してきた。



…何度も試着して決めた純白のウエディングドレス。


慣れないヒールで裾を踏まないようにバージンロードを歩くツマの姿を、このとき今までで一番キレイだと思った。



二人で祭壇の前に並ぶと、外国人の牧師は『これぞガイジンが喋る日本語』といった感じで説教を始める。


牧師の喋り方と優しい目のお陰で、緊張がホグれる。



互いに手を取り、指輪の交換をする。



ツマは上手く指輪をはめられず、ボクはコッソリ自分ではめ直した。



結婚証明書に二人でサインしたあとは、誓いのキス。



練習したハズなのに、ヴェールは上手く上がらずティアラに少し引っ掛かった。



やっぱ二人とも失敗ばかりでダメだなぁと、頭の中で笑いながらツマの唇に誓いをたてる。





ウエディングマーチと招待客の拍手の中、二人でバージンロードを歩く。



…やっぱ式挙げて良かったなぁ…と、ツマの横顔を見ながら思った。



写真を撮り、休む間もなく披露宴会場へ。


つづく

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