竜に捧げる鎮魂歌[2-10]
またしてもフィディルの口からものすごいことを聞いてしまったきがして、オーリュは、 「おい!?」
どういうことなんだ!? と目で問いかけるが、フィディルは聞こえないフリを決めこんでいる。 「ひみつ ひみつ」
そう言って振り返り際に片目を瞑った仕草が、オーリュに「お前本当に男か!?」と思わせるほど可愛いらしい。
「・・・お前、本当に何者なんだ・・・」
顔をゆがめて、オーリュはだいぶ下の方まで飛んでいってしまった金髪少年を追いかけるために再び螺旋の階段を降りはじめた。
まったくもってあの少年は摩訶不思議という言葉そのものである。
オーリュの中の彼への解釈が[金髪美形少年]から[金髪美形最強少年]になり、さらに[金髪美形最強不思議少年]へと進行形で七変化していた。
どういうことなんだ!? と目で問いかけるが、フィディルは聞こえないフリを決めこんでいる。 「ひみつ ひみつ」
そう言って振り返り際に片目を瞑った仕草が、オーリュに「お前本当に男か!?」と思わせるほど可愛いらしい。
「・・・お前、本当に何者なんだ・・・」
顔をゆがめて、オーリュはだいぶ下の方まで飛んでいってしまった金髪少年を追いかけるために再び螺旋の階段を降りはじめた。
まったくもってあの少年は摩訶不思議という言葉そのものである。
オーリュの中の彼への解釈が[金髪美形少年]から[金髪美形最強少年]になり、さらに[金髪美形最強不思議少年]へと進行形で七変化していた。
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