携帯小説!(PC版)

熱帯夜

[215]  一月  2008-07-18投稿
うだる夏
蜃気楼の中に君を見る

手を伸ばしても
触れられはしない
この距離が
憎らしくて

日没と同時に
大気はぐんぐんと冷えて

恋の熱は
夜が更けるほど
更に温度を増して

眠れない「熱帯夜」
君のせいなのに
君はどこにもいない

何も知らず
どこか遠い場所で
安らかな夢を
見てるのだろう

僕一人
君を想い
君に焦がれ
いつの日か
君知れず
ひっそりと
焼け死ぬのだろう…

密やかに夜は更けて…

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