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純・片想い?

[467]  沙那羅  2006-05-26投稿
「河野下…ねぇ…」
一応自分のことも紹介しようと思い、言いかけると
「あたしは佐野っ…」
「知ってる、佐野杏だろ?」
「うっ…うん」
何で知ってるんだろうと、その時は不安感でいっぱいだった。
だけどいつからか、あたしの中に不安感は消えて、普通の楽しい感覚に変わっていた。それもそのはず、偶然にもあたしの出席番号がの隣が河野下の出席番号だったのだ。そうなると美術のときは前で理科室のときは隣になる。つまり四六時中一緒にいるようなものだった。
ー英語
「おい」
「……」
「おいっ」
「……う…」
「おいっ!!」
ベチンッ。
「…!?いった」
「起きろ」
「何よォ〜まったく。どうしたの?」
「どうもこうもねぇよ」
すると授業中寝ていたあたしにずいぶん遠くの自分の席から英語の教科書を持って来た。
「これなんて読む?」
「はぁっ!?そんだけ?」
「そっ…そんだけ」
「これが現在過去分詞形だから…」
「サンキュ」
そういうとすぐさま河野下は自分の席に戻った。

……!?
よく見れば河野下の前の席は話しかけやすく美人で頭がいいと有名な城島さんがいるというのに…。あたしに聞きにくるとはなんというバカ男なんだろう……。
ー数学
「じゃあ前に集めたノート返します」
次々と名前が呼ばれ、みんながノートを取っていく。
「佐野ー、河野下ー」なんでいっつも次が河野下かなぁ〜と思いつつもノートを受け取りにいく。するとノートを受け取ったあとにあたしは床に置いてあった誰かのバックに足が引っかかってしまった。もちろん自分では派手にずっこけることに覚悟しながら倒れ込みそうになった。しかし予想もしないことが起きた。
「うっと…」
目をつむっていたあたしはそっと目を開けた。
「!?ん」
河野下だ。
河野下涼が目の前にいる。
肩に何か当たってる。
手?
誰の…
河野下の…
手…?
「…ですよね」
恐る恐る見上げると抱き合った状態。
心臓バックバクのあたしはしばらく離す事ができなかった。

感想

  • 1120: ハハハァおもしろくねぇ〜 [2011-01-16]
  • 1123: このサイト面白いよ☆潰れるまで居まーす(^ε^) [2011-01-16]
  • 1137: おもしろいですッッ☆★続き読みたい♂♂ [2011-01-16]

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