俺は桃太郎
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。
ある日、二人の間に望んでもいない赤ん坊ができてしまいました。それは我が子ながら全く可愛くない赤ん坊でした。
そしてそれから10年が経ちました。
赤ん坊もそれはもう大きくなっていました。
しかし相変わらずおじいさんとおばあさんは我が子を嫌っていました。
今更になっておばあさんは言いました。
『そろそろ名前をつけてあげましょう』
おじいさんはそれを聞いて
『そうだ!この子はワシらの子ではないことにしよう!この子は桃から生まれたんじゃ!桃太郎じゃ!』
と言いました。
おじいさんはあまりに自分の子が可愛くないので桃から生まれたことにしたのでした。
『僕は桃太郎です』
桃太郎は悟ったように言いました。
さらに五年が経ちました。
桃太郎も十五歳です。おじいさんとおばあさんは桃太郎の毎日の食費を稼いだりするのもイヤになっていました。
桃太郎はそれにキズいていたので鬼などいないと知りながら
『僕、鬼ヶ島へいくよ』
と言いました。
おじいさんとおばあさんは大喜びで桃太郎を追い出しました。
桃太郎は泣きました。
涙が枯れるほど泣きました。
自分の存在を悔やみました。
ああ。どうして僕はここに居るのだろうと。
そして桃太郎は鬼になることを決意したのでした。
ある日、二人の間に望んでもいない赤ん坊ができてしまいました。それは我が子ながら全く可愛くない赤ん坊でした。
そしてそれから10年が経ちました。
赤ん坊もそれはもう大きくなっていました。
しかし相変わらずおじいさんとおばあさんは我が子を嫌っていました。
今更になっておばあさんは言いました。
『そろそろ名前をつけてあげましょう』
おじいさんはそれを聞いて
『そうだ!この子はワシらの子ではないことにしよう!この子は桃から生まれたんじゃ!桃太郎じゃ!』
と言いました。
おじいさんはあまりに自分の子が可愛くないので桃から生まれたことにしたのでした。
『僕は桃太郎です』
桃太郎は悟ったように言いました。
さらに五年が経ちました。
桃太郎も十五歳です。おじいさんとおばあさんは桃太郎の毎日の食費を稼いだりするのもイヤになっていました。
桃太郎はそれにキズいていたので鬼などいないと知りながら
『僕、鬼ヶ島へいくよ』
と言いました。
おじいさんとおばあさんは大喜びで桃太郎を追い出しました。
桃太郎は泣きました。
涙が枯れるほど泣きました。
自分の存在を悔やみました。
ああ。どうして僕はここに居るのだろうと。
そして桃太郎は鬼になることを決意したのでした。
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