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Dragon's eye  外伝 戦友[1]

[248]  ギルドギア  2008-07-22投稿
灼熱の砂漠の上空を、一人の男を乗せた白い飛竜が飛んでいた。白い体に、日光が当たり、輝いている。


美しい


そうとしか言いようがなかった。


「よし…ここらで降ろせ」

男が、手で合図をしながらそう言った。
その瞬間、白竜は体を傾け、上空200mから男を落とした。

落ちていく男に、パラシュートを広げる動作などは見られない。ただ地面に着くまで待っているだけだ。しかし、男は平然としている。

男が地面に着いた瞬間、もの凄い轟音と共に砂煙が舞った。砂煙の中で、何かが動く様子は見られない。


死んだ


この光景を見た者は、まずそう思うだろう。いや、そうとしか思えない。
だが、それは違った。
男は生きていた。
砂煙が消えた後、何事も無かったかのように男は歩きだした。

「…あいつは元々雪国育ちだったな……連れて来なくて正解だった……この暑さじゃな…」

先が歪んで見える程暑い砂漠だが、男は、平然と歩いている。

「……やはり…あれは少し荒かったか?……いや…ここに連れて来た方がもっと駄目になってただろうなからな…」

なにやらブツブツ言いながら、方位磁針なども見ずに、迷いなく進んでいく。
やがて、大きな街に出た。

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