携帯小説!(PC版)

四季慕情

[247]  一月  2008-07-22投稿
花びら舞散る
君の面影
春は遠く夢と霞んで

巡る季節
僕は独りで
青い空に願いを託した


振り止まない雨
濡れた窓硝子に光る雫
白い花弁が窓を飾る
君の髪飾りを思い出した

幾つも幾つも時は巡り
二人の残像も色褪せて
朽ちるままの僕とは違い
思い出は輝きを強めてく

どうして君はいないのだろう
隣にいることが当たり前で
今は温もりが失せた二人掛けのソファ
右側だけが冷えている


花火が舞散る
君の面影
夏の気配が掻消していく

どんな人でも
君じゃなければ
僕にはいないのと同じなんだ


恋路は尽きず
果てのない迷宮
引き裂かれる心
それでも君が恋しい

暗闇の中で
かじかんだ僕には
君がくれる胸の痛みだけが
唯一の生きる証


花びら舞散る
君の面影
春は遠く君を連れ去って

降り積もる冬
僕は独り
過去に埋もれて涙零した


願いかければ
届くだろうか
夜空に煌めく星と花火

赤く色付く
君の思い出
僕だけ独り枯れて舞散る

感想

感想はありません。

「 一月 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス