携帯小説!(PC版)

ビール

[538]  はこもの  2006-05-27投稿
冷えたビールが僕の前にだされた。いっきに飲み干し、時計を見た。奴はまだこない。わかってる。
2杯目のビールが僕の前にやってきた。半分だけ飲んでから枝豆をつまんだ。

「奴はこないのかい」バーテンがたずねた。

「いや、くるさ」僕はそうこたえた。でも、そうは思えなかった。奴はいつもは時間通りに来る。残りのビールを飲み干し、3杯目のビールを注目した。それが僕の前にくると僕は1口も飲まずに席を立った。

「ちょっと」バーテンが言った。「このビールはどうするんだい」

「奴が来たらあげてくれ」僕は金を払った。「おやすみ」

今でも時々そのバーに行くが、ビールはまだあの席に置いてある。奴からたまな手紙がくる。どこにいるのかさっぱりわからないが、元気にやっているようだ。

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