Dragon's eye 外伝 戦友[5]
ドオォン
白竜が墜落し、地面に激突した。飛行中に、何者かの攻撃を受けたのだ。
当然、背中に乗っていたグランも一緒に墜落した。
グランは直ぐに立ち上がり、辺りを見渡す。先程の攻撃の主が、まだ潜んでいると感じたからだ。
しかし、地上を見渡しても見えるのは灼熱の砂漠と、同じく周りを見渡す白竜だけ。
ヒュッ
グランは、後ろの方で空気の流れが変わったのを感じとり、振り向いた。
その瞬間、グランの目の前で白竜が倒れ、地に伏した。
白竜の胸の辺りを、一つの弾丸が貫通していた。
グランは、その弾丸を拾い上げ、呟いた。
「この弾は…」
グランは、鉄で作られた弾丸を握りつぶすと共に、空を見上げた。
すると、そこには一つの気球が飛んでいた。
しばらくそれを睨みつけていると気球の火が消え、降下して来た。
そして中から、一人の男が飛び降りて来た。二丁の銃を腰に構えた、カウボーイ姿の男が。
「よう、グラン…」
男は軽く手を挙げながら言った。
「やはり貴様か…」
「なんだ、分かってたのか?」
「こんな弾使うのは貴様ぐらいだろう」
グランは、握りつぶして粉々になった弾丸を男に見せた。
その瞬間、男の顔が真っ青になった。
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