携帯小説!(PC版)

私的理論

[209]  一月  2008-07-23投稿
さすらう街の
今日もどこかで
誰かが呼吸を繰り返す

小さな区画の中に
一体いくつの夢が
詰まっているのだろう
人の出入りが激しい
この街では
星を数えるよりも難しい

欲望を美化して
「夢」と呼ぶ

欲望は人を滅ぼすが
生きる糧ともなる
欲をなくした人間は
ただ安らかに死を待てる

しかしそれは
散々欲に振り回されて
苦界を生きてきた後に
得ることのできるもの

幸せは必ず
不幸の後に来る
だから今は
まだ死なないで…

この世の闇を
見た者だけが
ささやかな現実に
心震わされる
本当の幸せに辿り着く

感想

感想はありません。

「 一月 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス