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人形千喜と依代 第一章☆糸操家(つらあやけ)[1-14]

[208]  RIE  2008-07-23投稿
「いらっしゃい、依代さん」
そう言って出迎えてくれたのは、これまた田舎に不似合いな青年だった。
こちらもすらりとした長身だったが、龍太郎とは違って大人しい格好をしていた。シャツにジーンズといった軽装で、肩より長い、まっすぐな髪を一つに束ねている。銀縁眼鏡の奥で優しげな光を浮かべている目は、切長で整った形をしていた。すっと通った鼻に、弧を描く眉と、なかなかの美青年である。どこかの有名大学でエリートをやってそうだ。
「あ、これ秀太郎な。見ての通り、頭めっちゃ良いぜ」
龍太郎が青年を指で指しながら言うと、秀太郎と呼ばれた青年は苦笑した。
「そんなに良くもないよ。眼鏡をかけているからそう見えるだけだって」
「んな謙遜すんなよ。秀の才能は皆認めてんだからよ」
「才能だなんて、たいしたことないって…」

― 仲が良さげである。
「…幼なじみか何か?」
依代がそう尋ねると、龍太郎はチャウチャウと首を振った。

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